2009年12月18日金曜日

エッセイ『ねこの呟き』(ゲスト投稿:アトリエのねこさん)


《漂白の美》




道端に生えてる雑木やそれに絡まるツタ、
河岸に繁茂している葦などは暑い季節には
鬱陶しいだけのモノだし
スケッチで歩いていても眼の端にも留まらないのだが
秋、それも晩秋の頃になると此等が表情を一変させる




  余分なモノの剥ぎ落とし裸木となった雑木が
 夕暮れの空にシルエットとなってる様などは見飽きることがない。





河岸の葦も寒風に晒され霜枯れてほとんど白くなってる様などは
長い人生を生き抜いた古老の白髪を思わせるようでこれまた美しいものである。

 

   

           

        

     

       《裸木の  冬そのままの  強さかな》      

      

1 件のコメント:

  1. 夏 生い茂る 木の葉は

    暑い日差しを避ける 日陰を やさしく 作ってくれる

    冬の 裸木は 枝の間から 光を通し

    その光で 心 暖かくさせてくれる

    そんな 落葉樹の 街路樹に ありがとう♪

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